過去帳 20201101 大内宿


使用カメラ:キヤノン7 レンズ:CANONLENS50mm1:14 

使用フイルム:富士業務用100

 

自粛ばかりで最近出かけたネタが3回目にしてなくなりました。なので過去のお出かけから写真を持ってくることに。

当時出かけた列車のメモは廃棄済みなので、記憶と時刻表をもとに時間を掲載してます。が、記憶違いもありますのでご了承ください。

 

11月1日

ふと思い立ち龍王峡へ紅葉をみて、湯西川温泉駅に行って温泉に入ってこようと思い、金券ショップで東武株主優待券2枚を仕入れた。じつは株主になっているので自分の分が来るのですが、当時はなりたてでまだ来てない。次からは自分ので乗れると考えるとなんかいい気分。

墨田にある宮田ビールで知り合った東武の中の人が以前「篠崎さん。今度はまなすのドリームカーを2号車に連結するんですよ。ぜひ来てくださいよ」と言っていた。彼は転勤してしまい最近は会っていない。急行はまなすは思い出の列車。何度か寝台車に乗った。最後の年、寝台が取れず座席指定席を取ったが、割り当てられた座席はドリームカーではなく普通の座席。落胆はしたが隣の苫小牧までのおばさんと話し込んだのはいい思い出。

そんな中の人の話もあったし、SLではなくDLけん引の列車が走るとのことで、ついでに乗ることにした。実はあんまりSL興味ないんだよね。SLよりディーゼル機関車のほうが好きです。

当日朝浅草駅の窓口で下今市10時29分発DL大樹3号の指定を手に入れ・・・。あれ、3号車になってる。つくづくドリームカーに縁のない男である。次はちゃんと「ドリームカーで」って言おう。

 

東武鉄道伊勢崎線日光線 2611列車区間急行 南栗橋

浅草7時15分→南栗橋8時22分

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浅草入線。この先のホームの先は立ち入り禁止でドアカット。

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4番特急ホームにスペーシアが入線


この時間帯の東武は面白い運用をしている。地下鉄からの運用が準急になっており、浅草発着で区間急行が出ている。区間急行は北千住まで各駅に停車し、北千住から東武動物公園間で急行運転を行う。準急は曳舟から急行運転を行うが新越谷から各駅で急行運転区間がずれている。

浅草を出て、2つ目曳舟の駅に到着。同時に向かい側のホームに地下鉄からの準急東武動物公園行が入線。向かい合って区間急行と準急が止まる。パット見ると区間急行のほうが先に発車しそうだが先に出るのはこっち。

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メトロ準急

 

区間急行は北千住まで各駅に止まるのに対して、準急の次の停車駅は北千住。なので準急が先に出る。

ただ向こうの急行運転は新越谷まで。こっちは新越谷の先準急の終点東武動物公園まで急行運転。どうなるかというと準急は春日部で区間急行の待ち合わせをしてます。こういう運用が朝8時くらいまでやっています。わかりにくい。

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せんげん台で通過待ち。浅草にいたスペーシア

列車は順調に進み南栗橋へ。南栗橋からボックスシートの6050型の4両の普通列車が待っている。ちゃんと降りる際に車両の位置を合わせて座席を確保。

 

東武鉄道日光線 101列車 普通列車 新藤原行 南栗橋8時24分→下今市9時54分

時期なのか観光客が多くボックスの多くが埋まった。自分もカップルと相席。ちょっと気まずい。列車は6000系復刻塗装の車両。シートの布まで変えるという気合の入れよう。6050系は長距離用の車両で前任6000系を車体を載せ替えた車両。なので実際にこの塗装はやったことはない。普通の塗装はスペーシアに合わせた塗装で赤とオレンジの派手な奴。6000の塗装はスペーシアの前任デラックスロマンスカーに合わせた落ち着いた塗装。

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気球を上げていた。

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東武金崎駅で通過待ち中。これはこれで落ち着いていていい。

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まもなく発車します。

気まずいと思っていたカップルを見てふと思う。もし自分に相手ができたとしてこういうの付き合ってくれるのかなぁ。もちろん相手のことにも付き合うんだろうけど相手はどうなんだろう。変な旅が多いから不安。そういう相手を見つけ・・・見つからない気がする。そんなことを考えている間に列車は北進。定刻通り下今市に到着した。

 

東武鉄道鬼怒川線 3列車DL大樹3号鬼怒川温泉行 下今市10時29分→11時5分

道中、思ったことがある。カップルのことではなく紅葉が遅い。おそらく龍王峡だと染まってない。いっそのこと塔のへつりと大内宿へ行ってしまおう。そこまでいけばきっとバッチリなはず。

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DL大樹入線

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上りスペーシア

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6050通常塗装

大樹の座席は昔おばさんと話し込んだのと一緒の簡易リクライニングシート。途中で止まらず倒しこむか倒さないかの2択しかできないもの。むかしはこの座席で夜行列車がいっぱいあったんじゃ。東武だってボックスの6050で夜行やってたし、最近までスノーパルは座席の倒れない300系だった。

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この光景ははまなすではなかった光景。こんな日の高いときは走ってない

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新高徳

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鬼怒川温泉にてSL大樹と並ぶ

東武鉄道鬼怒川線野岩鉄道会津鬼怒川線会津鉄道会津線

1111列車 特急リバティ会津111号会津田島行(普通列車扱い)

鬼怒川温泉11時9分→会津田島12時19分

リバティはあんまり好きじゃない。人によっては「東武快速を駆逐した憎きやつ。」と文句言う人がいるが、私はそうは思わない。あれは時代の流れで仕方がないもの。私が好きじゃないのは料金。スペーシアと同額の特急料金が指定され、しかも午後割とかの割引設定が適用されないためどちらかといえば割高。なのにスペーシアに比べると新しい分きれいだけどしょぼい内装。それがきらい。きりふりと同じ昔の急行料金だったら喜んで乗るんですけどね。

リバティは昔、浅草発で会津田島まで結んでいた快速列車の置き換えでダイヤもおおむね同じ。なので純粋に特急置き換えにしてしまうと鬼怒川線野岩鉄道会津鉄道内で普通列車の本数が減ってしまう。そこでそれらの区間のみ乗車する場合は普通列車扱いで乗車することができる。まぁ停車駅もほぼ各駅なので。いやなのはほぼ各駅なのに浅草から通しで会津田島まで乗るともれなく野岩鉄道会津鉄道の特急料金が取られる。大した額ではないけど割高に感じるもう一つの理由。自分は策でこれを回避するのだけどそれはあとで。

新藤原を過ぎると列車は野岩鉄道へ谷を鉄橋で渡り山はトンネルでぶち抜く最近の鉄道路線。自分は好き。まぁトンネル多くて写真スポットは少ないのだけど。

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野岩鉄道の車窓

新藤原から先の切符は持ってないので車掌さんから会津鉄道塔のへつり駅まで購入。列車は快調に飛ばし会津鉄道との境界会津高原尾瀬口へ。

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列車交換まち

この駅はよくスノーパルで利用する。安くたっぷり滑れるのでよく使う。ただ2021年は使わなかった。というか走らなかった。スノーパルのリバティは好きです。リクライニングするから。

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国鉄時代の転車台

会津鉄道は今でこそ東武との結びつきが強いけど昔は国鉄会津線だった。下今市から分岐して北上、会津若松を通りさらに北上し米沢まで野岩羽線という計画。その一環で会津線が作られた、がここで南進が止まってしまう。南側は建設は進んだものの完成直前で凍結、会津線は赤字から廃止になることになった。しかし自治体が拾った。建設中の区間も拾われた。建設中の新線は野岩鉄道に、会津線会津鉄道になった。今は浅草から1本だけど野岩鉄道ができる前は会津若松まで列車で出るかバスで峠を越して鬼怒川温泉にでなければならなかった。この転車台は若松からSLが来た頃の名残。数年前の野岩鉄道30年記念ツアーで近くまで行った。会津鉄道の担当者曰く「草刈りしてきれいにしたら回りました」と言いながらぐるぐる回してた。

 

会津鉄道会津線 3314D列車 快速リレー111号会津若松行 

会津田島12時27分→塔のへつり12時49分

紅葉シーズンなのもあり、リバティも混んでいたが、連絡するこの列車も混んでいた。座れたもののあとから乗ってきた老夫婦がきょろきょろ。だけど席が空いてないから奥さんを座らせて旦那さんは立っている。ちょうど奥さんとは通路挟んで隣。旦那さんに声をかけて譲った。20分だからね。

塔のへつりは想像通りいい具合。ただカメラのフイルムは良くない感じ。龍王峡だけのつもりだったから予備のフイルムを持ってきていない。なのであんまり撮ってない。

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塔のへつりの奇岩

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渓谷

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きれいに染まっていた

会津鉄道会津線 3158D 快速AIZUマウントエクスプレス3号会津若松

塔のへつり13時48分→湯野上温泉13時53分

広田タクシー 猿遊号(バス)7便 湯野上温泉駅13時55分→大内宿14時15分

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塔のへつり駅

再び会津鉄道で北上。といっても1駅。そこからバスで大内宿へ向かう。湯野上温泉は有人駅なので駅で清算。時間もないので急いでバスへ。「おねーさんちょっと待って乗るからー」と添乗員のおばさんに声をかけてダッシュ。「そんなに急がなくっても乗り継ぎをまってるから大丈夫よ」と言われた。普段はクラシック調のバスが使われているが多客を見込んで観光バスだった。観光案内が終わるとおばさんと雑談タイムに。話を聞くと「2020年の冬は雪がなかったので雪まつりが中止になってしまった」こと「例年に比べれは人が少ないこと」を聞いた。バスは大内宿へ。帰りのバスのことを聞いておいた。帰りのバス8便は下郷町を回り塔のへつり駅を経由して湯野上温泉へ向かう唯一の便。自分は塔のへつりで列車に乗るつもりだが、乗り換え時間が少ない。そのため遅れの可能性があるか聞いておく必要があった。幸いほとんど遅れないとの回答を得た。

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猿遊号。

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紅葉の大内宿

大内宿は夕方なのもあるのかコロナだからなのか日曜日にしては少ない印象。

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あざやかな日本の原風景

おばちゃんにも話したが、大内宿は東京から行きやすく四季折々の風景が気軽に見れ非常にいい。ちょっと外れると農村にもなるので写真映えはすごくする。

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農村の風景

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かやぶきと畑

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森の中の記念碑

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ほこら。これが最後の写真。


大内宿でフイルムは終わった。といってもこの先帰るだけだし、もう日も暮れるので撮れないのだけれども。

広田タクシー 猿遊号8便 大内宿15:05→塔のへつり駅15:40
会津鉄道会津線 2313D列車 普通列車会津田島行 塔のへつり15:43→会津田島16:13

猿遊号8便は下郷町を回っていく。中山の大ケヤキと長寿の清水を経由して塔のへつり駅へ。おばちゃんの軽快なトークを聞きつつ雑談しつつ。8便から塔のへつりで列車に乗る人はいないとのこと。列車に接続することも知らないようだった。降りる際おばちゃんからは心配された。ただ列車は若干遅れていた。

会津鉄道会津線野岩鉄道会津鬼怒川線東武鉄道鬼怒川線

332列車 普通列車下今市行 会津田島16:38→下今市18:14

東武鉄道日光線伊勢崎線 1022列車 特急きぬ48号浅草行

下今市18:15→浅草20:05

今回は使わないけど会津鉄道野岩鉄道から安く特急で帰る方法。それはリバティを下今市で降りてしまい、後続のスペーシアで帰る。午後割や夜割が効くならなお良し。そしてしょぼい座席ではなく豪華なスペーシアで帰れる。せこいです。

会津田島塔のへつりから新藤原までの乗車券と特急券と飲み物を購入。普通列車はおなじみ6050系6000系時代から数えてすでに50年以上。6050系になってから30年。もちろん6050系として新しく作られたグループもあるけれど長年の長距離運用で相当がたがきてているはず。日比谷線乗り入れで使っていた車両が日光線ローカル運用に入ってきている。6050系の終着駅は近いのかもしれない。まぁ普通の時に普通に乗れるのが一番いいです。

下今市からはスペーシア。シートもよく快適な旅。終点浅草について切符を・・・あれ帰りの株主優待券がない。どうも会津田島の駅で買い物中落としたらしい。改札で事情を説明。新藤原からの運賃を支払うのであった。